ただそこにいるだけで(ストレス軽減編)
突然ですが、あなたは何かペットを飼っていますか。
実は動物には人間のストレスを癒す不思議な力が隠れていそうです。
こんな光景を見たことがあります・・・・・。
去年の10月初旬の夕方日の暮れかかる頃でした、私はいつものように公園近くで運動をしていました。丁度向かいのベンチに何かわけありそうな20代前半くらいの女の人がうつむき加減で、一緒にいたペットにずーっと話かけていました。その悲しそうな顔いまでも目に焼き付いています。その瞳には涙が浮かんでいました。
その犬は何をするわけでもなく、ご主人さまに寄り添いただ聞いているだけです。
その光景を見ながら、私は腕立て伏せや、腹筋運動、スクワットを淡々とこなしていました。
「何かわけありそうだなー」と思いながら、変な人に思われないよう気を付けながら運動の合間にちらっと見ていました(ほんとに変な人ではないですよ(笑)
約30分位たったところで、その女性はおもむろに側にいたペットにギュッと抱きつくと、
「ありがとう、ポチ」と言って先ほどの悲しそうな顔とは別人になったようにして、そのペットとスキップで走り去っていました。
一体、何が起きたのでしょうか、あなたは不思議に思いませんか?
傾聴のスキル
心理学に傾聴のスキルというのがあります。
傾聴には3つの目的があります。
- 相手を深いレベルで理解する。
- 相手とよりよい関係を築く。
- 自分の内面と対話する。
理解してから理解される
よくコミュニケーションは「相手を理解してから理解される」と言われています。
相手を理解することは、愛するということと一緒です。
人は、自分の話を聞いてくれる人を好きになります。聞いてくれると愛された気持ちになるからです。
あなたは相手の話を心から聴いていますか。
先ほどの女性の例でいえば、そばにいたポチはただそこにいただけです。ご主人様の話を聞いていただけです。理解はできなかったもしれませんが・・・・(笑)
でもご主人さまの心の中は変化しました。
つらいことがあったかもしれません、人に言えない悩みだったかもしれません。
誰も聞いてくれる人がいなかったかもしれません。孤独で寂しかったでしょう。
実際の傾聴のスキルをポチが知っていたわけではありませんが、しかし、一人の人の心の負担を軽くしたことは確かです。あっぱれポチ!!
より良いコミュニケーションのために
そこで傾聴のスキルの簡単な説明ですが、
傾聴をすると、相手を深いレベルで理解できます。すると相手はこころを開き、ふだん心の奥にしまっていたことを話すようになります。あなたが相手の話を真剣に理解することで、
相手とよりよいコミュニケーションを築き、よい人間関係を築くことができます。
また、あなたが傾聴をして相手の立場に立って話をきくことにより、自分では良い関係を維持していたと思っていたのが、実は相手にとって負担であったということも気付くかもしれません。
傾聴というスキルは人間関係が希薄になりつつあるこの現代ですべての人が身につけるべきスキルだと言えるでしょう。
相手の話を聴くだけで人間関係がよくなります。
具体的なスキルとしては相手の言ったことをそのまま返す「オウム返し」「相づち打つ」「表情を相手に合す」「相手の立場にたって考える」「沈黙を恐れない」等などありますが、一番大切なことは、あなたが相手を真剣に思うことです。
あなたも一度傾聴のスキルを試してくださいね。
より良い効果があることを期待しています。
最後までお読み頂きありがとうございました。
心より感謝いたします。