すべての物事はこころによって生み出される
最近読んだ本に「真理のことば、感興のことば」があります。
それはインドで生まれたお釈迦様ブッダの教えを集めたものです。
人間に対する深い洞察力、心の不思議さを簡潔な句に表しています。
結構、読み応えのある本です。むつかしい!!
心の不思議
第一章の一番はじめの句を紹介します。
一、ものごとは心にもとづき、心を主とし、心によってつくり出される。もし汚れた心で話したり行ったりするならば、苦しみはその人につき従う。・・・・車をひく(牛)の足跡に
車輪がついていくように。
二、ものごとは心にもとづき、心を主とし、心によってつくり出される。もし清らな心で話したり行ったりするならば、福楽はその人につき従う。・・・・影がその人から離れないように。
今回は心理の方ではなく真理の方のご紹介になりますが、皆さんご存じのように、お釈迦さまは古代インドの一部族であったシャーキャ族の王子として生まれ、のちに出家をし悟りを開き、仏教の開祖となりました。
紀元前5世紀ごろに活躍していますから、約2500年前の時代のことです。
その時代のことばが実在しているというだけでも驚きですが、今でも真理として人々の心に生きる糧として残り続ける。ワールドティチャーとして存在している。
永遠の真理というのはいつの時代も変わることがないものだと思います。
あの[成功哲学」で著名な自己実現の大家と言われているナポレオンヒル、「原因と結果の法則」を書いたジェームズアレンも影響を受けたと言われています。
遡れば現在の成功法則や心理学の原点はここにあるといっても過言ではないと思います。
よく自己実現の法則の中で「思いは物体である」「強くイメージしたことは現実」となると言われていますが、それは「心の法則」を使ったスキルに他なりません。
目にはみえませんが、目に見えないものの中に真実がある。
たとえば、「風」ですが、目には見えずとも存在します、時には台風となって荒れ狂い災害をもたらすときもありますが、熱い砂漠では一陣の風となり旅人の体と心を癒したりします。
やさしさや、おもいやり、愛情、友情など目には見えませんが確かに存在します。
他者を認める行為が大切
存在について考えるとき、思うことがあります。よく世の中にはびこる犯罪はほとんどが自分の存在意義をこの世の中で見出すことができないことに原因があるように思います。「わたしに生きる価値はない」「誰も私を認めてくれない」「じぶんが大嫌いだ」いずれも自己の存在を否定している。でも私もあなたもこの世界の一員として確かに存在している。
生きるということは他者の存在を認めてあげることです。自分の存在を認めてあげることです。そうすることによりこの世の中は素晴らしくなっていくと思います。
神様(またはその言葉に抵抗がるならば、グレートサムティングと言ってもよいでしょう)がつくったこの宇宙は何も無駄なものはない、すべて必要とおもい創られたならば、自己否定、他者否定は神様の否定になります。かのアインシュタインもこの宇宙は完璧すぎる、何者かによって創られたとしか思われないといっています。
自分の心はコントロールできる
心というものは不思議です、心は強力な磁石ともいわれます。「波長同通の法則」というのがありますが、私たちのまわりの環境や友達や仕事などは、人が過去思い続けた結果だと言われます。過去の自分の思いが今の自分や環境を作っている。
もし、今の自分や環境を変えたければ、まず「心」を変えることが大切です。
心構えといってもよいでしょう。
他人の心をコントロールすることはできませんが、自分の心は100%コントロールできます。自己実現の大家はその心のコントロールの法則をつかんだ人です。
先人の説かれた真理を学ぶということは、心理学を学ぶうえで必要なことではないかと思う今日この頃です。
まずは心のコントロールの黒帯目指して頑張ります!
最後までお読み頂きありがとうございました。
心より感謝いたします。